年の瀬と年始。その喧騒をやり過ごす中、「今年の氷瀑はどうだろう・・・。」などと、べつに滝好きでもマニアでもなんでもない私が思いを馳せる。
それは桜の花が咲く頃になると「今年の桜はどうだろうか・・・。」と気にかけるようなもので、「氷瀑の季節がきたな…。」といった具合のものだ。また、桜を思う人々それぞれが桜のシーズンには必ず訪れる名所であったり巡るルートを想像するように、私も「あそこはどうだろう」などと思いをよせるのだった。
そんな季節恒例の行事のような山歩きが私にはいくつかあって、お題目の氷の神殿にも毎年のように足を運ぶのもその1つになっている。
さて、今日は2018年1月27日に訪れた冬のスッカン沢の備忘録。
さあ、いってみようか。
氷の神殿はどうだ。スッカン沢の冬~2018年1月27日の記録~

山行記録
※ルートマップやコースタイムの画像及びデータは、ヤマレコに投稿した自分のデータを引用しています。
ルート
スッカン沢の本丸。雄飛の滝付近の氷の神殿への道筋は2つ。
道の駅たかはら公衆トイレ脇から始まるハイキングルートを使う道。
道の駅たかはら手前の冬季通行止めゲートから県道を歩きスッカン沢駐車場からハイキングルートおりる道。
ただし、どちらのルートを使ってもハイキングルート上には通行止め及び進入禁止の標識(黄色テープ)か設置されている。
つまり、本来は見に行っちゃ駄目な場所…かもしれない。なので「自己責任でどうぞ!」ということになる。
そして今回、いや今回もと言うべき私が選んだルートは道の駅からのハイキングルートのピストン。(県道歩きを含めて周回してもいいけど、県道歩きは地味に堪えるので一度歩いてこりごりな私の選択肢にそれはない。)
そのルートが、これ。
山の駅たかはら→雷霆の滝→スッカン橋→雄飛の滝→休憩→スッカン橋→雷霆の滝→山の駅たかはら
コースタイム
コースタイムは行動時間が3時間5分。神殿の観覧や昼飯の時間等を含めた休憩時間が1時間24分。休憩時間は気温や天候、携帯した保温着を考慮すると少し長く取り過ぎで(体が冷えた)、行動時間の3時間5分というのは早すぎ。(自慢じゃないよ)完全にオーバーペースで多量にかいた汗が不快だったし、かきすぎた汗により急激な冷えにみまわれた。また、疲労感に憂鬱になったりもした。
で、これが所要時間のデータ。

状況

当日の天気は雪。ルートには終始トレースあり。一部通行止めの表示がある。(現在のスッカン沢ハイキングルートは基本的に通行禁止道だと思う。)
積雪量は、道の駅たかはらから咆哮霹靂の滝の分岐武銀まではトレースを外すと50~60cmほど埋まるかなといった具合。それ以後のルートは雪はさほど深くないが、雪よりも凍結に気をつかう。
まあ、例年通りの具合に積雪量が少し多かったくらいだろうか…。
ちなみに、この週の月曜日からまとまった雪が降ったおかげか、白銀の渓谷を堪能できた。同行した友人も喜んでいた。冬のスッカン沢は降雪後がオススメかと思う。
注意ポイント

咆哮霹靂の滝へ向かう道とスッカン橋方面の分岐後、崖を高巻きする道があるが、それに気づかず進んでしまっているトレースがあるので、つられて進まないように気をつけたい。また、高巻き後の崖を下る階段は老朽化がすすんでいるうえ、凍結で滑りやすく傾斜も急なので要注意。スッカン橋の階段もしかり。最後に氷柱の崩落について、氷柱群はもとより道中のルート脇にそびえ立つ氷柱の小規模な崩落は常に起きているので油断せず、氷柱には不用意に近づかないようにしたほうが身のためだと思う。
まあ、これらは今年に限らず毎年、毎度の注意ポイントだと思う。なので、私が訪問する際はこれらに注意している。
山行後記

珍しく連休を取得できることが決まり、友人のIWに誘いを入れた。すると、彼からOK了解との返事をもらった。
その返事はまさに快諾といった具合の清々しくも頼もしいものであったのだが、それとは裏腹に当日の朝、待ち合わせ時刻をすぎても彼は現れなかった。そう、彼は寝坊したのだ。とはいえ、そんな事態も想定内の私は彼を待つことにし、その後に合流した我々はスッカン沢へと向かった。道中、ハンドルをにぎる私による数回の道間違いを経て(この時から浮かれた私は会話に夢中で完全に浮き足だっていた。)道の駅に到着したのは10時の少し前だった。
あれやこれやと躓き続きのスタートも捨てたものではなく、結果として私たちの追い風となったように思う。というのも先行した2組のパーティ(どちらも8人くらい)のつけたトレースの恩恵を授かることができたし、雄飛の滝では人もまばらな時間を過ごすことができた。そうそう、崖の高巻のポイントで先行のパーティがルートを外しているところを私達が追いついた際には、彼らがルートを間違っている旨のを友人はわざわざ伝えていたっけな…。これも、さい先の悪い私たちのおかげだろう…。ちなみに、私が彼らを見捨てるつもりでいたのは内緒だ。

そんな具合で予定より2時間遅れの山行は、そのずれた時間のおかげか事態は好転し続けた。そして先行のパーティーに追いつくまで間、人影のない静かな冬の渓谷を楽しむことができた。
空を舞う雪。時おり視界のはしに映る落雪の影。雪の重みにしなる木々。沢音を抱えるように積もった雪は歩を進め踏みしめるたびに蓄えた音を吐き出した。
あぁあ、雪ばっかで気持ちいいぜ。
そんな言葉がこぼれそうになるが、口言葉を飲み込み歩を進めた。やがて青色の沢が現れる。その沢の流れ込む深い青色の淵の先を見渡すと氷の神殿の存在を確認できた。
雪の渓谷に氷の神殿…。まったくもて、すげぇ、いいぜ。
高鳴る胸の鼓動に合わせるように、その場所へ足早に向かった。

さて、山行記録に載せたように今回の山行は結果としてハイペースに終始した。もちろんこれは、想定外のことで時間記録は全くもって参考にならないと思われる。それもこれも、年甲斐もなく、久しぶりに友人と歩く楽しさに舞い上がった私の愚行によるものに他ならない。しかしながら、注意ポイントとして挙げた点については毎年の危険ポイントなので参考になれば幸いかな…と思う。
2018年1月27日の山行記録。おわり。
最後まで読んでくれて、ありがとう。
このブログでの初めての山行記録でした。今回、スッカン沢のルート詳細は省略しました。気が向いたら書こうと思います。
それでは、また。
スッカン沢のルート備忘録はこちら


