アウトドアを少しかじったことのある人なら雑誌やらなんやらで一度は見かけたことのありそうなアイテム。その中でもUNIFLAMEのネイチャーストーブは1997年のリリースから現在に至るまで販売され続けるロングランアイテムだ。
それがコレ。
見たことあるでしょ?
ちなみに、このネイチャーストーブなるアイテムがどんなものかというと…。
野山に落ちている小枝や枯葉、松ぼっくりなどを燃やしつつ、その熱を利用して湯を沸かすなどの調理をするアイテム。つまり、名前のネイチャーそのまんまの自然の中で自然の産物を燃料にするストーブだ。
ちなみにUNIFLAMEの公式HPには「発売当初はおもちゃだった。」とある。この文言の解釈について言えば単にUNIFLAMEが洒落で作ったともとれるし、割りと真面目に作ったのに世間からの評価が「おもちゃ的な扱い」に終始していたような皮肉ともとれる。このことを僕なり考えると、そのどちらでもあるのだろうと思う。なぜなら発売当時はミニマムな道具というのはあまり注目されていなかったし、それを必要とするようなアウトドアマンは極少数だった。1人キャンプも単独登山なんてのはもちろんのこと、数日を1人でハイクすることなんて稀な奴のやることだった。マタギはマタギでしかなく猟師は猟師でしかった時代。そういった背景があって「発売当初はおもちゃだった」ということなのだろう。
ちょっと、こんなん作ってみますた
どう?面白いっしょ?
でもね。
わりと真面目に作ったんよ。
発売当初のノリはこんな具合だったかもしれない。
しかし、 アウトドアの流行と遊びの細分化がすすむにつれ、携行しやすいサイズやフィールドで1人焚き火というロマンチズを駆り立てるイメージにより「とりあえず買っとけ」なアイテムとして定着していったように思う。(ネイチャーストーブを使い倒しているかどうか別としてキャンプや渓流釣りをする僕の友人たちは、そろいもそろって所有している。)
さて、初リリースから22年の歳月を経て『ネイチャーストーブ』の商品名は、ついにミニ焚き火台と呼ばれるカテゴリーから飛び出し現在のネット界隈においては「ネイチャーストーブ」と呼ばれるカテゴリーの総称となっている(ことがある)。
と、ここが題目の「ネイチャーストーブはユニフレームの商品じゃのいの?」といことを感じたポイントだったわけだけど…。ネイチャーストーブと検索するとユニフレームのネイチャーストーブではなく「本当にオススメのネイチャーストーブ10選」といったようなものが表示され、目当てのものを的確に検索するためにユニフレーム ネイチャーストーブと検索しないといけないのだから「おや?」だった。
僕にとってはネイチャーストーブはユニフレームのそれでしかないので、この現象には違和感たっぷりであったのだけど、これは「ミニ焚き火台」ではなく「ネイチャーストーブ」自体がカテゴリーの呼称になりかわってしまうほどの存在でもあるということだろう。
もちろん、そうなるにはそうなるだけの理由としてミニ焚き火台と呼ばれるアイテム数の多さとそれに付随したサイズの不均一さがある。おそらく、お一人様向けでありつつ持ち運びの楽なアイテムを紹介しようとしたときに既存のミニ焚火台との差別化を図る必要があった。また、お一人様向けならソロストーブなどと呼びたいところがソロストーブと呼ばれる品の存在などもあり、ネイチャーストーブ以外の言葉でカテゴリー分けする際に端的かつ妥当な名称が見当たらないといったことがあったのではなかだろうかと思う。
まぁ、そうだとしても、やはりネイチャーストーブがカテゴリーの代名詞となり商品イメージを引率しているのだから、やはりユニフレームのネイチャーストーブは『ただのおもちゃ』ではないのだろうなと思うわけだ。(ネーミングによる妙かも知れんけど)
さて、ここまでUNIFLAMEのネイチャーストーブを書いてきて何なんだけど、僕は友人が持参したネイチャーストーブを使ったことはあるが、自分では所持していない。その理由として直火であること。そのため僕が赴く先で使うことに抵抗感があったからだった。けれど、最近になってネイチャーストーブを使えそうな場所にも赴こうという気持ちになってきたので購入を検討している。そして、数あるミニマムなストーブにあって、なぜネイチャーストーブを購入したいかといえば、やはり音楽や小説同様に歳月を重ねた物こそが本当のスタンダードであるような気がするからだ。などと格好をつけて終わろうと思う。
というわけで、
UNIFLAME ネイチャーストーブ。
こいつは「とりあえず買っとけ」なアイテムだ。


