1970年代に大学時代をすごした父親の所有しているテントは布地のテントでストーブは安価な固形燃料を使用していた。それらとともに当時の鍋や食器はいまも我家にあり、ほんの数年前まではキャンプや山菜取り、はたまた釣行の際には使用していた。もっとも、ワンダーフォーゲルや山岳サークルに所属していなかった彼の旅道具なのだから専門的に活動していた人々のそれらとは厳密には違いがあると思うのだが材質や燃料の部分において大差はないのではないかと想像する。ガス・ガソリン・アルコール・固形といったような燃料とそれに合せた火器を手に入れて使用する事や、国内メーカーや海外メーカーの価格差の少ない現在とは大きく違う時代の思い出の品々だ。当時には当時の品々があり、当然、その中には流行というか主流のようなものがあったと想像する。そして歳月の分だけアウトドアアイテムは姿や形、機能を進化させながら今に至るのだろうと思う。もっとも長い月日を経てもなお、産声をあげた当時のままの形や構造を保ち続けるアイテムという物もある。その中の1つがアルコールストーブだ。ただし、アルコールストーブは100年ほど前から存在しているので、俺や父親よりもはるかに先輩である。
俺の知るアルコールストーブの昨今について言えば、10数年前から賑わいを見せ今やスタンダードになった感もあるULハイカー達がそろいもそろって持ち歩いていそうな火器がそれだ。それもそのはずで、ここ十数年の間の登山界における流行りは良くも悪くもULにつきる。単純に湯を沸かすことに目を向ければガスバーナーの方がよほど利便性が高いはずなのにULハイカーやその電波塔的なブログがこぞってアルコールストーブ推しの一択であるような時代を経て今があるのだから、その影響をうけた彼らが揃って所有していいるのも頷ける。そして、本来のポテンシャルや価値はともかくとして今やスタンダードかつ、『とりあえず持ってろ』なマストアイテムに成り上がったのというのがアルコールストーブの今なのだろうと思う。
さて、前回のユニフレームのネイチャーストーブ同様に俺はコレを所持していなかった。「いなかった」という過去系なので現在は所有しているのだけど、購入したのはほんの数日前。所持していなかった理由を挙げるなら、先に書いた『単純に湯を沸かすことに目を向ければガスバーナーの方がよほど利便性が高いはず』との見立てと『アルコール燃料の管理』についての不安。そして、ULメソッド全盛の時代にコレを使うことに抵抗感があったからで、今更ながら購入した理由はというと、燃焼する際の『燃焼音が無い』という理由と『ガスバーナーよりも準備が簡単にできそう』という理由からだった。
最後に、これら購入した理由や使用感については、今更、多くを書かずとも既にネットに溢れた情報でことたりると思うので割愛するので悪しからず。
というわけで、今更、アルコールストーブを購入しました。という報告でした。
それでは、また。
購入したアルコールストーブはコレ。
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