SOTO ST-310のウィークポイントついて

特徴的なデザインと低気温化でも安定して燃焼するマイクロレギュレーター搭載のCB缶用シングルバーナーとして新富士バーナー(SOTO)からリリースされたST-310。

(以降、CB缶用シングルバーナー ⇒ CBSB)

詳細なリリース時期は分からないが、2019年の現在において10年程の年数が経過していると思う。

リリース当時は、まだ愛用の分離型CBSBであるユニフレームUSトレイル(同時期かそれ以前に廃盤)に不便を感じることもなくST-310に触手が伸びることはなかったのだが、数年後、USトレイルのホース部の劣化に不安を感じた僕はST-310を購入した。

もしろん購入の決め手となったのは冒頭に書いたストロングポイントに他ならない。

あれから数年、僕自身は使い心地に不満をかんじることもなく、むしろ快適にくらいだったのだが、レビュー記録でも書こうかと軽いきもちでST-310の昨今について調べてみると、意外にもST-310には幾つかのウィークポイントがあることを知った…。

それを知った僕が「おいおいマジかよ!嘘だろ!」と僕が思ったかどうか以降で…。

それじゃ、お題目『SOTO ST-310のウィークポイント』いってみようか。

SOTO ST-310の欠点について

ネット上に散見されるST-310のウィークポイントは以下のようなものだ。

ST-310のウィークポイント

  1. 五徳下部が熱くなって使用中の各所操作時火傷する
  2. 点火スイッチが操作しにくい場所にある
  3. 火力調節ハンドルが操作しにくい場所にある
  4. 風防がないから風に弱い
  5. CB缶がバーナー直着けのため備え付けの遮熱板では遮熱効果が弱く、長時間の使用時にはCB缶が爆発するかもしれない
  6. 低気温下でも燃えるはずが長時間の使用時には火力が不安定になる

細かいポイントを指摘すれば他にもあるようだけど、目立ったウィークポイントは上記の6つ。

それぞれの問題点に対する改善方法はネットに溢れているので一通り目を通し理解したのだけど、「そうだよね」と僕が感じたのは1番と2番だった。それ以外について率直に思うこともあるけど、その前にCBSBの道具としての役割とST-310の価値について書いておこうと思う。もちろん、それは僕の主観で…ということなのだけど。

CB缶シングルバーナーの道具として役割とST-310の価値

CBSBの道具としての位置づけ

まず、アウトドア用シングルバーナー(以降アウトドア用シングルバーナー→ODSB)というものは当然ながら野外での活動に携行することを目的に作られている。持ち運ぶものなのだから製品はコンパクトであった方がいい。そのためコンパク化の過程において無駄をなくす選択に迫られる。例えば点火装置を排除してでも小さくまとめることを選ぶこともある。つまり、道具としての用途の根幹以外は無くすこともあると言う事(ガスについた火を維持すること以外は排除要因)。また、そういったことで使い勝手が悪くることを避けるのであれば構成パーツのミニマム化を計ることで機能を維持する必要がある。

究極的にはCBSBの役割は『持ち運びやすく。火に困らせない。』ことだ。

次にOD缶(アウトドア用ガスボンベ)ではなくCB缶(カートリッジガスボンベ)を専用ボンベに選ぶことには、調達方法においての利便性の向上をはかることが目的であり、家庭需要の多いCB缶はアウトドア需要しかないOD缶と比べて当然ながら安価かつ調達できる店も多い。

つまり、CBSBというのは、役割目的を満たしつつ、それを果たすために必要な燃料の調達の利便性を考えたわりとユーザー思いの気の利いた道具なのだ。

ST-310の価値

少し乱暴かつ極端ではあるけれど、CBSBの道具としての役割は前述のゆうなものだと僕は考えている。とはいえ、CBSBが使いづらいアイテムでいいわけがない。その点において各社販売元が開発に余念がないのは想像に難くない。

その証拠にST-310でいえば、CBSBを使用するうえで最も困るポイントであった低気温下での使用を他メーカーよりもいちはやく実現した。そればかりか無くても困らない点火スイッチを取り付けたのだから、はっきり言って拍手喝采だ。(僕が以前使っていたUNIFLAMEのUS-TRAILだってST-310に劣る部分もあるが持ち運びについての利点を考えた良い道具だったと思う…。道具というのは一長一短あるのだ。)

つまり、ST-310搭載のマイクロレギュレーター機能は低温下の使用を実現した先駆け的な道具であり、その部分においてST-310の価値は揺るぎないものだと思う。

ウィークポイントについて思う事

さて、前述したST-310のウィークポイントについて思う事を書いておこうと思う。

まず、主なウィークポイントが以下。


ST-310のウィークポイント

  1. 五徳下部が熱くなって使用中の各所操作時火傷する
  2. 点火スイッチが操作しにくい場所にある
  3. 火力調節ハンドルが操作しにくい場所にある
  4. 風防がないから風に弱い
  5. CB缶がバーナー直着けのため備え付けの遮熱板では遮熱効果が弱く、長時間の使用時にはCB缶が爆発するかもしれない
  6. 低気温下でも燃えるはずが長時間の使用時には火力が不安定になる

画像中央の黒いのが点火スイッチ

まず、同意できるウィークポイントは五徳が熱をもつ点(1番)と点火スイッチが扱いにくいところにある点(2番)。この2点においては使用時間の長さに関わらず熱を持ちすぐ熱くなる五徳とバナー本体最下部に設置してある点かスイッチの関係は最悪だ。使用中に一度火を消してしまうと再点火のためには五徳が冷めるのを待つか五徳に触れても火傷しない工夫が必要になる。ただし、僕は点火スイッチそのものが無くてもいいと考えているのであまり不自由しないのだけど…。ただ、メーカー側はそこを技術力と誇示している部分かもしかも知れないので控えめに言わせてもらえば「問題かといえば問題」だと思う。その為に五徳にシリコンチューブを装着するのは名案だと思う。(僕はしていないけど…)

では、それ以外の点において思うことは・・・。

「火力調節ハンドルが操作しにくい場所にある」について

CB缶をバーナー本体に連結する構造上、火力調節ハンドルが操作しにくくなるほど大きい鍋なりフライパンなりを使うということは危険である。なにがどう危険かといえば、CB缶に熱が伝わりやすくなり爆発の危険がある。(遮熱板についても不安や危険を感じるのはその大きさではなく、使い方。)

「風防がないから風に弱い」について

OD缶仕様のシングルバーナーだって風防はほぼない。バーナーに備える機能というより他の物で補うべきものじゃないかと思う。

「遮熱板では遮熱効果が弱く、長時間の使用時にはCB缶が爆発するかもしれない」について

家庭で鍋パーティーするような長時間の使用を考えるなら別の物を使った方がいい。低気温下では難しいがキャンプやBBQで使うなら、とっておきのがあるので最後にそれを紹介しようと思う。

低気温下でも燃えるはずが低気温下では火力が不安定になる

もともと低気温下で燃焼しにくい道具を燃えるように工夫したところで限界がある。僕も燃えにくい状況下で使うために何かいい方法はないかと考えたけれど、結局、使いたい環境で使える道具を購入し、それを使うのが一番快適かつ安全なんだと思う。

終わりに

ST-310のウィークポイントについて本当に僕が思うのは釈然としないものだ。それはネット上に散見されるST-310の指南記事についてだ。もちろん、それ自体は「なるほど」と勉強になる物ばかりだけれど、どうも釈然としない。たしかに道具というものには欠点というか苦手とする作業や環境というものがあり、そこの部分を改善すれば自分にとって都合の良い道具になるのかもしれない。けれど、本来あるべき安全性を損なうようなものは良くないだろうと思う。また、危険だということを前置きしつつ改善方法(のように)と称している節も何か気持ち悪い。もちろん、そこはネット検索順位やら何やらを意識した言葉のあやで根底には「結局は皆、道具に手を加えることが好きなんだ」ということがあるのだろうなとも思うのだけど…。

さて、「家庭で鍋パーティーするような長時間の使用を考えるなら別の物を使った方がいい。低気温下では難しいがキャンプやBBQで使うなら、とっておきのがあるので最後にそれを紹介しようと思う。」などと前述した道具をこれから紹介するけれど、その結果について僕に悪意はなく本当にそれで十分と思うので気分を害した方がいらしたら申し訳ありません。

それじゃ、また。

その道具がコレ。