登山靴を機材を使って無理やり広げるなどしても意味がない理由

よくありがちな足の指の当たる部分を機材で伸ばしたり甲の当たる部分の中綿を抜くようなケア。これらの力技は効を奏さないと書いたけれど、その理由は以下のようなもの。
- 靴のアッパーに使用された化繊は革のように伸びたり縮んだりしない。
- ゴアテックスブーティを使用している革の靴であっても、ゴアテックスブーティは革ほどに伸縮しない。むしろ、変形させるような圧力を加えると穴が空くなどして浸水する。また、中綿を抜くために刻みを入れた時点でゴアテックスブーティは傷だらけ。
- 靴爪先部分にゴムやら樹脂のカバーがついていたら、こちらも革のように足形に馴染むようなものでないので、どんなに圧力をかけて変形を促しても後でもとに戻ってしまう。熱処理を加えても無駄だ。
こんな具合だろうか…。
要はアッパーが革100%であろうとゴアテックスなどの防水透湿性素材を使用していることが基本となる現在の登山靴においては、靴に圧力を加えて変形を促したり中綿を抜くなど刻みを入れた時点で、その靴は台無しになる。
この手のケアは防水透湿性素材が主流となる以前の靴にほどこしてきた方法で、そんなアフターケアをすること自体が胡散臭い。
なので、こういった対処はなるべくあてにしないのが得策だろうと思う。
※防水透湿性素材を用いない靴であっても、靴爪先部分にゴムやら樹脂のカバーがついていたら、やはり伸びは期待できない。


