臭いってやつは厄介だ。どんな具合に厄介かと言うと…。まぁ、言わずもがな厄介だ。
さて、ハイキング後のシャツから漂う匂いや、そういった活動以外においても普段から『臭くね?』と臭いが気になることってあると思う。
少なくとも僕は気になることが多い。(実際、臭いのかもしれないけど…)
そして、そういった時って、必ずといって言いほど化繊製品の下着やシャツを着用している。『化繊製品は臭くなる。』僕はそう考えていて化繊製品を購入するときは、なるべく消臭効果のある加工をほどこした品物を選ぶようにしている。だけど、それにもかかわらず、どういうわけか臭い。
自らの鼻孔を撫で香る悪臭…。
『俺、ひょっとして腋臭か?(ワキガ)腋臭になっちまったのか?』
そんな不安に駆られるあの臭い。
まぁ、結論からいえば化繊製品の加工なんて剥がれてしまえば臭くなるものなのだ。というのも、使用頻度や洗濯回数によって変わってはくるとはいえ、所詮は繊維の表面に張り付けた加工なのだから剥がれてしまう。まして脇の下なんてのは常に湿っている上に歩くたびに振られる腕のお陰で常にゴシゴシと擦れているのだから加工なんてあっという間に剥がれてしまうわけだ。下着も然り。股間やら何やらも常にあれだ。
もちろん、天然糸のものだって臭くなる。だけど、化繊製品の酢えた臭いほどは気にならない…と僕は感じる。
なので、普段はコットンを愛用しているのだけど、ハイキングウェアはそういう訳にもいかない…。登山ウェアは化繊の物が多い。その理由や天然糸を避ける理由については面倒なので割愛するとして。臭いの出にくい天然糸を使用しようした登山ウェア。その中でも素晴らしいと評判のメリノウール製品。これについて記録しておこうと思った。
もちろん、これは今更感の拭えない、今更な物の話だ。
メリノウール製品を4年ほど使用した

ざっくりと、メリノウールって何なんだ
数年前から、耳にするようになったメリノウールと言う名の製品。これについて簡単にまとめると…。
『メリノ』とういう種類の羊から採集する羊毛の総称が『メリノウール』で高級な羊毛とされている。特徴は毛が細く太さ長さにばらつきが少ないため、生地(織物)にしたときの安定感が秀逸。柔らかくしなやかで『ちくちく感』の少ない肌さわりのよい衣類を作ることができる。また、メリノウールの中でも毛の細さによりピュア⇒エクストラ⇒ウルトラ等の製品呼称が変わる。より細いウールを使用することで、薄手の下着などの製品を作ることも可能になる。そんな羊毛がメリノウール。
ざっくりと、着用感・効果・残念なところ
【着用感】
- 一般的な羊毛では毛の先端が肌に接したときに『ちくちく感』をかんじるが、メリノウール製品においては、それがほぼない。これは、髪の毛一本の先端を肌面にあてた時に『ちくちく』と感じないのと同じで、極細で柔らかな毛の先端が肌面を突いても『ちくちく』感じない。また、生地にした時の毛の先端の飛び出しも少ないのではないか想像する。
【効果】
- 保温性を有しながらも夏は涼しくきることができる。吸水性も申し分なく、化繊のような肌戻り感もない。また、天然物なだけあって消臭効果というか臭くなりにくい。
【残念なところ】
- 虫食いがはんぱない。ちょっと気を許してタンスに眠らせただけで穴だらけになる。
手持ちのメリノウール製品と感想
スマートウールの下着(パンツ)

少し恥ずかしいけど…下着というやつだ。股の部分の穴ぼこは虫食いでなく使用による擦りけれ。
これ以前は、化繊のアンダー使用していたのだけど、温泉などに寄り道したときになどに下着を脱いだ時のニオイがきになったけど、これを使用してから気にならなくなった。連続使用3日くらいでも全然いけるやつだ。
もちろん履きごごちも最高だ。
アイベックスのTシャツ

4年の使用に耐え、虫食いと擦り切れによりボロボロになったヤツ。
使い始めのうちは『ちくちく』として嫌だったけど試用期間が長くなるにつれサラサラの肌触りに化けた。そうなってからのこいつの働きっぷりには脱帽。
はっきりいって、これを着てたら他のTシャツは着れないくらいの素晴らしさ。
ちょっと残念なのは記事が薄く乳首がポチッと浮きたつことくらいだろうか…。
現行はこのへんかな(公式だと…ibex公式 オデッセイT)
↑2018年頃に廃業(時期は不明)
スマートウールの中厚長袖Tシャツ

メリノウール製品の素晴らしさに気がつかせてくれた一品。
しなやかで柔らかな肌触り汗を吸った後でもまとわり着く感じが一切しない着心地。
そのどれもが秀逸なやつ。
これあったら、春夏秋冬持ち歩きたくなること間違いなし。
このへんかな…
終わりに

僕の手持ちのメリノウール製品は既に紹介した3点とスマートウールのキャップを合わせた4点。いまではモンベルやその他メーカーでも販売していメリノウール製品だけど、当時はスマートウールとアイベックスの流通が主だったように記憶している。(違っていたら…ごめん)
購入した理由、いや手に入れた理由は『臭い問題』にほかならい。
当時、僕は自分が臭くなってないかと気になってしまうこと多かったからだ。
ある日、僕は一泊のテント泊山行の後に入浴施設に立ち寄り風呂に入った。そして衣類を脱いだ際に鼻に着く臭いに気がついた。それは腋臭のような臭いだった。初めはその臭いの主が自分であるとは思いもしなかったのだけど、そういったことが何度かあった後、その臭いが僕によるものだと気がついた。
そりゃ、汗だくで歩いた揚句、風呂にも入らず着替えもせずにいたのだから臭くて当然なのだけどね。そして、その臭いの質に落胆して思った。
もしも、電車で帰るようなら人目を忍びたくなるだろうな…。車だからいいけど…。
以来、その臭いが鼻について、ふとした時に臭っているような気がする症候群に陥っていた。
そんな折にプレゼントされたのがスマートウールの長袖Tシャツだった。
『別に臭くないけど、臭いと思うならこれ着てみれば』
冷ややかなセリフとともに手渡された誕生日のプレゼントがそれだった。
その数日後、それを着て出かけた山行でメリノウールの素晴らしさを痛感した。
8時間程度の山行を終えた僕は、もはや習慣になっていた脇の下に鼻をやる作業を連れの目を盗みながらしてみた。
くんくん…。臭くない。くんくん…。臭くない。くんくん…。
本当に臭くなかった。
さすがに3日間着用し続けたときは臭かったけど、なんだろうな…。臭いが健全というのかな。酸味のある不可解な臭いとは違って、臭いなりに自然な匂いだった。
臭いけど自然な匂い…
臭いけど自然…
まぁ、よく分からないけど。
メリノウール製品を試して、是非、『臭いけど自然な匂い』を確かめて欲しいなと思う。
皆が良いと勧める物ってのは良いものが多いけど、使ってみないと結局は分からない。『臭いけど自然な匂い』ってのも嗅いでもらわないと伝わらないから、メリノウール製品を使って試してみるといいと思う。
それでは、また。


